天職

季節は春。

昨日は震災の日でしたが、朝からとても暖かく、

ここ数日の寒さが嘘のように上着のいらない1日でした。

 

花市場のお花たちは2ヶ月ほど季節を先取りしています。

まだ咲く姿を見られない桜も、年明けには出荷されていたり、

年末からチューリップやラナンキュラスも。

今、花市場には紫陽花の鉢植えも並んでいます。

夏が来る。。。

今日は嬉しかったことと、最近思っていることを。

 

もう10年以上のお客様から、

花coco.さんのお花が一番長持ちする。

お店に飾ってて、他の花が枯れて片付けるのに、

その花だけ飾っておけなくて片付けてる、ごめんね。

と言われたことがあった。

なんとも切ないけど。。

 

その方からお誕生日にお花を贈ったお店の方が

ここのお花が一番持ったから、と注文に来てくださって、

これもご縁だなぁとそのことを話すと、

だから言ったやろ?一番長持ちするんやって。

 

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お花はよっぽど状態が悪くない限り、意外と日持ちする。

もちろん中にはダリアのように鮮やかに印象を残して短命なものもあるけど。

市場でお願いされて持ち帰った花はたまに

その存在を忘れていて、思ったより早く枯れてしまう事もある。

お花って忘れられたらあかんのか。。と思った気がする。

ただ他の花屋さんとの違いがあるのかどうなのか、それはわからない。

 

きっと感覚的なもので、大差ないんでしょう。

ぐらいに思っていた。

 

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先日言われた言葉。

「たくさんお花をもらっても、花coco.さんのお花が一番長持ちする。

でもそれはお花の素材が良いからだけじゃなくて、

お花の触れ方や切り方挿し方

そのひとつひとつの波動や想いとか、そのせいだと思う。

天職やね。」

 

その時は誤魔化しながら聞いた言葉だけれど、

時間がたつほどに嬉しくなった。

天職と自分で言うことに少しだけ抵抗がある。

そこまで言い切れる自信がないんだろうなと思っていた。

 

ふと目にしたものや聞こえてきた言葉は

その時自分に必要なものなんだと最近よく思っている。

 

その言葉を言われたあと、

あるドラマの録画を見ていたら

「言い訳ばかり並べてたらダメだ。自分で自分を認めないと。」

と言う言葉が。

 

今までの自分の行いや思考や歴史を隈なく見てきているのは自分だけ。

その自分が自分を認めてあげないと。

本当にそうだな、と。

 

これからは自分でも、この仕事が天職だと

機会があれば言いたいと思います。