お料理と花の関係

ちょっと今日は真面目なことを書きます。
そしてとても長いです。

 

飲食店の人にも、お客様として飲食店に行く人にも

知識として知っておいてほしいことを書きました。
長文なのでお時間あるときにぜひ。

 

 

ずっと気になって、いろんな人に聞いたり思っていることを話していたこと。

【食用の花と鑑賞・装飾用の花について。】

食用の花はエディブルフラワーとして、一部のスーパーでの取り扱いもあり、

青果市場でも流通しています。
花農家さんが作っているものが生花市場を通して流通していて、

花cocoでも取り扱い可能です。
感度の高いきちんと認識されているお店で
使っていただいています。

 

最近花を料理に使うことが人気で、

エディブルフラワーではない観賞用の花が使われているのを目にすることもあります。
有名なブライダルの会社とかも使ってます。

 

昔からの旅館で料理を提供されている方などは、
「お皿に乗ってるのは食べられるもの。当たり前」
とおっしゃっていて、

ではなぜ、ダイレクトに料理に突き刺すお店があるのか?と色々考えた。

結論としては認識不足でしかないのだけど、

これ提供する側だけではなくて、お客さんも知っとくべきだなと。
お互い認識が足りないから成立してしまう。

 

 

保健所の人からの意見もいただきました。
===以下引用===

「食用の花については、野菜と同様に残留農薬規制等が適用されるので一定の衛生管理が行われていますが、観賞用のもの、装飾用のものにこの規制は適用されないため、生産から販売までの間の管理状況がわからず、食用への転用は必ずしも安全ではありません。そして、ご指摘のとおり有毒成分を含む植物もあり、これを食べると食中毒になる可能性があります。
食用ではない花を食品に刺したり、乗せたりして接触させると、毒成分が食品中に移行する場合も考えられますし、装飾用の趣旨で使用したものでも利用客が食用と誤解して食べてしまうことも考えられます。このように、食用の花ではない花を食品に接触させるような使い方は望ましくなく、使用する場合でも店舗は利用客に対して十分な説明を行うべきものと考えます。
 平成20年に茨城県や大阪府でアジサイの葉を装飾用として添えて提供したにもかかわらず、客がこれを食べて食中毒になった事件がありました。これを受けて保健所では営業者対象の講習会等で有毒植物の紹介等を行ったり、誤食の危険性を説明したりしています。また、厚生労働省のホームページでも自然毒の情報提供をする等、行政としても注意喚起に努めていますが、ご指摘のカフェのように、認識不足の店舗もあるようですので、今後も、監視指導や講習会の機会を利用して注意喚起していきたいと考えます。岩井様におかれましても、引き続き生花店のお立場からお客様への情報提供にご協力くださるようお願い申し上げます。」


===
長くなってごめんなさい。

観賞用の花を料理に使うことのリスクとして、農薬問題と毒成分があります。

農薬は正直もう、わかりません。見えないし。
知らなければ口にすることも抵抗ないかもしれない。
お店の人に「大丈夫」と言われたら大丈夫な気がする。
お客さんてそんなものだと。
花に使う農薬は、様々な病気を防ぐものや花につくダニなどを殺すためのものなど、

野菜とは違います。

まず口に入るものとして栽培されていません。
目に見えないからこそ怖い。
これが海外から輸入されたものになると、

日本とはまた種類や量も違ってくるでしょうし、、、


(先日普通にバラ風呂〜♪って投稿してる花屋さんもいたので、意外とみんな平気なのかもしれません。あたしが無理なだけで。農薬のお湯に浸かるなんて。。。)

 

毒成分は、意外とあります。
料理をする人ならご存知かと思いますが、

生のコンニャク芋を食べると大変なことになります。
同じシュウ酸カルシウムがカラーの花にもあります。
昔通っていた学校の先生が、カラーの茎が美味しそうに見えて、

食べたら2ヶ月飲み食いできなくなって点滴生活をしたと言ってました。
食道に小さな針がたくさん刺さったような感覚になるそう。
あと有名なところだと、保健所からのメールにもあるように、アジサイ。
根から花まで毒成分があります。
顔面紅潮や嘔吐などの食中毒症状が出ます。

 

最近は姫路ではないですが、ドライフラワーをケーキの装飾に使うお店もあるそう。
もう、、、
それ清潔ですか?と問いたい。

 

お花が身近になるという意味ではいいことなのかもしれないけど、
安易に「わ〜❤️可愛い❤️」と喜んで食べないでください。

提供する場合は「食べられない花であること」を伝えてあげてください。
できればダイレクトに料理に接触させず、接触させる場合は
その部分は食べるときに取り除くようにしてほしいです。

 

一部のお店だと思いたいです。
そんなお店が人気がある現実がとても悲しくも思えます。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。